MiragePalace > Nintendo Hard Number > DOL > DOL-017 (ゲームボーイプレイヤー)
ゲームボーイプレーヤーはゲームキューブ(DOL-001/DOL-101)用の周辺機器で、これによってゲームボーイアドバンスで遊べるゲームが大きなTV画面で遊べるようになります。
ゲームボーイプレーヤーとゲームキューブ(&テレビ)で、ゲームボーイアドバンスと同等の機能を持ち、逆に言えば機能は追加されていません(※1)。したがって、対戦ソフトなどを画面分割をして遊んだりは出来ませんし、スーパーゲームボーイ対応ソフトでフレームが付いたりスーパーゲームボーイ用の配色になったりはしません。
カラーバリエーションはゲームキューブと同じとなってますので、通常はゲームキューブと同じカラーを選ぶ事になります。ツートンにするのもありです。ゲームキューブのロットによって微妙にゲームボーイプレーヤーと色見が違います。(このページの写真に使われているGC+GBPLも色見が微妙に異なります。)
Panasonicの『DVD/GAME Player Q(SL-GC10)』にはこのゲームボーイプレーヤー(DOL-017)を使うことは出来ませんが、専用のゲームボーイプレーヤー(SH-GB10)が発売されていますので、それを使う事が出来ます。これは『DVD/GAME Player Q(SL-GC10)』用にガワが大きくなっている以外の違いはありませんので、以下の内容を参照できます。ただし、SH-GB10は市場にほとんど出ておらず入手は難しいです。
ゲームキューブ(DOL-001/DOL-101)の底面ハイスピードポートに接続します。繋ぐのは簡単で、ハイスピードポートのカバーを外して、その凹にGBPLの凸を合わせてはめるだけです。よほどのひねくれモノではない限り、子どもにも出来ます。注意する点があるとすれば、不安定になるのでネジはコイン(コインドライバー)でしっかり締めましょう。あと、ハイスピードポートのカバーはちゃんと取って置きましょう。 接続すると左の写真のようになります。ゲームキューブの高さが上がり文字通りキューブになります。 GBAケーブル(DOL-011)があれば、GBAをコントローラとして使う事が出来ます。これにより、操作感もGBAのままにする事が出来ます。ただし、GBAの電池が必要になります。液晶画面にはバイオレットで『GAMEBOY PLAYER』のロゴが表示されていますが、電池寿命がGBAプレイと違うかどうかはわかりません。ある意味一番贅沢なコントローラかもしれません。 GBAにはZボタンがありませんので下で説明するメニューを呼び出せませんが、コントローラポート4つはすべて同じ働きをするので、写真のように4番目などに繋ぐといいでしょう。 |
同梱のスタートアップディスクをゲームキューブにセットすれば、ゲームボーイプレーヤーにセットしたゲームが起動します。ちなみに、スタートアップディスクは起動した後は回転が止まり読み込んだりはしないみたいです。説明書(IM-DOL-A-GP-JPN)には記載されていませんが、スタートアップディスクはプログレッシブモードに対応していますので、他の対応ソフト同様に(デジタルAV出力端子にケーブルを繋いで)Bボタン押しっぱなしで起動すればプログレ切り替え画面が現れます。
画面表示の良し悪しはソフトウェアによると思います。全体的に言えば、良いところも悪いところも見えてしまうといった感じでしょうか。テレビに出力してあるので、テレビ側の調節である程度変えることが出来ます。しかし、そう頻繁に変えるものではありませんし、ゲームボーイプレーヤー側でもっと細かい調節が出来たら良かったかもしれません。
ゲームボーイプレーヤーを使用中はZボタンを押すことでメニュー画面を呼び出す事が出来ます。メニュー画面を呼び出す時、画面が止まったりはしませんので、注意しましょう。そして、そのメニューは以下の6つがあります。なおこれらの設定は保存されますので、電源を切ってもそのままです。
ゲームボーイプレーヤー(+ゲームキューブ&コントローラ)とテレビでゲームボーイアドバンスと同等の機能です。通信ケーブル等の接続関係は基本的にゲームボーイアドバンス(AGB-001)と同じになります。現在、ゲームボーイプレーヤースタートアップディスク以外のソフトで、ゲームボーイプレーヤーに対応したソフトはありませんので、ゲームボーイプレーヤーのカートリッジスロット等を使えるのもスタートアップディスクだけです。(次のポケモンボックスで対応して欲しいが無理なのだろうか?)
したがって、ジョイキャリーやカードeリーダー+(AGB-014)をゲームキューブと連動させるには、ゲームボーイプレーヤーを繋いだゲームキューブとは別にゲームキューブが必要です。ゲームキューブとカードeリーダー+(AGB-014)を連動させる時は、素直にGBA(AGB-001・AGS-001)を買いましょう。
特殊カートリッジは使えない場合があります。例えば、振動カートリッジ(DMG-13等)は、カートリッジが振動してゲームキューブ本体を揺らそうとしてきて、本体を痛めますので使うことはお勧めできません。ただし、電池を抜くなどで振動機能をOFFにする事で使う事が出来ます。また、動きセンサーカートリッジ(DMG-20やAGB-013など)も本体を動かさないと遊べず、本体を痛めてなおかつ疲れるので、お勧めできません。
カートリッジは右側面にあるレバーを引く事で取り出すことが出来ます。位置は違うけれど、ファミリーコンピュータ(HVC-001)を彷彿させます。私のゲームボーイプレーヤーでは結構勢いよく飛び出てきます。 逆順になりましたが、カートリッジを差すのはゲームキューブの高さがあるのでちょっとやりにくいです。脇を押さえるとか各自コツをつかむ必要があるかもしれません。 GBAをTVに映すことだけを追求した周辺機器です、それ以上でもそれ以下でもありません。GBAをTVで特にやりたい(やらせたい)といった人たち以外は特に必要性はないオプションかもしれません。しかし、テレビでやる方が疲れませんから長時間プレイするタイプのゲームは向いてます。また、ギャラリーがいたほうがおもしろい、アクション系ゲームなどにもいいかもしれません。(コントローラを複数繋げば妨害できるし、)他にも使い方もあるかもしれません。 ゲームボーイプレーヤーでは良くない画面・音はさらに酷くなるように感じますので、いいかげんな開発をするメーカー側には脅威の機器になるでしょう。最後になりましたが、ゲームボーイプレーヤーの型番はDOL-017です。 |
ゲームボーイプレーヤーを繋ぐハイスピードポートは81Mbytes/sec.の帯域があるらしいです。対してシリアルポートは32Mbps(4Mbyte/sec.)らしいです。シリアルポートの帯域でしたら、GBAカートリッジ(32Mbit〜256Mbit)を転送するのには十分でしょうし、画面の転送に単純計算で240dot×160dot×15bit(320000色)×60fps≒35Mbpsとなりますから、ゲームボーイプレーヤーはソフトウェアエミュレーションではなく、ハード的にGBAと言う事が推測できますね。
順番が逆になりますが、シールドを外して表側のメイン基盤。中央にある長方形のチップはメモリですね。ごく一部のGBAに乗っていたものと同じモノです。
と、印刷されています。hynix KOREA HY62LF16206A 0241A LT12C というわけで、ちゃんとCPUとメモリがありますね。 ゲームキューブ側では映像や音声出力の調節などを行っているのでしょう。ゲームボーイプレーヤースタートアップディスクに画面の設定がありますし、枠とかもゲームキューブ側の処理でしょう。だから、なおさらより細かい設定できないかなぁって思ってしまいます。欲張り言えば複数プリセットできればなぁと思います。 CPUとメモリを積む事でハードウェア的に同一にする事で、GBA・GBASP・GBPLを画面表示以外同じにし余計な面倒をかけないことにしたのでしょうね。ただ、GBPLの通信ポート(EXT.)だけスイッチがあるのは何でしょうか? |
※1
「ポケモンピンボール ルビー&サファイア」、「マリオ&ルイージRPG」、「スクリューブレイカー 轟振どりるれろ」でコントローラ(DOL-003)が振動する機能が加わっています。他に振動するソフトがあるかどうかは不明です。
「マリオ&ルイージRPG」が振動対応(@2004/12/27 Mon.)は、えくらめさんから教えていただきました。どうもありがとうございます。
ゲームキューブ任天堂ハード型番リスト:DOL
−The Chronicle of TV Games−