MiragePalace > Nintendo Hard Number > DOL > DOL-018 (ネームプレート)
ネームプレートとは、ゲームキューブの蓋にある円形の板のことで、この板は変える事が出来るのです。しかし2004年5月生産分から型が(DOL-001からDOL-101に)変わり、このネームプレートは、デジタルAV出力端子(D端子ビデオケーブル・コンポーネントビデオケーブル用)と共に、オミット(削除)される事になり、ひっそりと消えていくことになります。(* 1)ネームプレートは限定版本体と、クラブニンテンドーなどの特典のみで、一般に販売されなかったため、入手はとても難しいです。ネームプレートを外したままだと埃が入りやすくなって、故障しやすくなるものの、ゲーム機の機能やゲーム内容の変化は全くありません。見栄えが変わる、それだけです。しかし、このネームプレートはゲームキューブの顔となる部分で、変えることで大きく趣が変わります。
ネームプレートの型番は、DOL-018であり、れっきとしたゲームキューブ周辺機器のひとつです。ただし、製品自体には型番が刻印されておらず、説明書でのみ知ることが出来る型番です。これは、元々ゲームキューブ本体の一部であるからなのだと思われます。実際、私が2001年11月21日に購入したゲームキューブ(ブラック)の取扱説明書(IM-DOL-JPN-2:011017)には、『ネームパネル』という名称が付けられています。もう少し振り返ると、2000年の発表当時はネームプレート部分の手前側が透明になっており、中のディスクレーベル面が見えるようになっていました。(参考画像)しかし、クラス1レーザー製品の規制により実現することが出来ませんでした。クラス1レーザー製品について適当な資料が無いし、レーベルが見えるCDプレーヤーがあるし、どうして実現できないのかはわかりません。ネームプレートの企画はこの延長線上のものだと思われます。
このようなゲームに全く関係の無いゲームハードは多分世界初だと思われます(* 2)。それがどうしたと言ってしまえばそれまでですが。しかし、ゲームキューブはほぼ最初から多色販売され、ボディカラーバリエーションが当たり前になったと言えます。このボディカラーもゲームには全くないのです。ネームプレートはボディカラーほど大げさではありませんが、確実に雰囲気を変える事が出来ます。しかし、実際にこのネームプレートを変えてみると、(例外はあるが)ブラックの本体には浮いてしまい、違和感を感じるというのもまた事実で、コンセプト止まりと言えます。また、元々外すことを考えていなかったせいか、プレートが外しにくいです。最初のレーベルが見えるのが一番良い気がしますが、今後どのように昇華していくのか注目したいところです。
それでは、現在把握しているネームプレートをリストアップしてみます。多分(海外を含めて)これですべてだと思います。なお画像はそれぞれ無許可で引用しています。並び順はだいたいの発売日順です。
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* 1
2004年5月生産分から、デジタルAV出力端子とネームプレートが外せなくなる(ただの円板を接着させた物?)と言う風にゲームキューブが仕様変更になり型番がDOL-101に変わるようです。(ニュースリリース)
デジタルAV出力は1%未満しか使われていないとの事ですが、家庭でD端子・コンポーネントが普及していませんし、お店でも専用ケーブルがあまり売られていることがないので当然ではないのか。ゲームキューブではS端子とコンポジットは、N64までとは違って明らかに差が出るのにも関わらず、その違いを知っているのもわずかという感じすらします。
ネームプレートは元々極々一部の人しか知らないような代物です。
コストダウンの一環として行うことには理解しますし、ゲームの本質的面白さにも関係ないということにも理解します。しかしコストダウンも端子削除・プレート製作工程の短縮(位置合わせの手間が増えそうな気がする)ぐらいで価格的に微妙です。GPUあたり、デジタル信号を出さないでYC信号だけしか出さなくなってるのかしらね。また、ゲームの面白さの本質には関係ないとはいえ、映像出力はより綺麗な方がいいし、遊び心があるのことには越したことはありません。それがゲーム機のアイデンティティなのだから。ただただ残念でしょうがありません。
他にもいろいろあるけれど、とてもまとめきらないので書けません。型番リストを全部見ればヒントはあります。
* 2
ポケットステーションのオフィシャルストラップ(SCPH-4020・SCPH-4030)がゲームに関係の無いゲームハードに挙げることも出来ますが、これはポケットステーションを持ち運びしやすくするという機能がありますので除外です。ストラップホール自体、ポケットステーション以前にゲームボーイカラーで実現されています。ただし、オフィシャルで出す、出さないの違いは注目すべき部分です。なお、ストラップホールのアイデアは初代ゲームボーイからあったようです。(参考資料: 任天堂)