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HVC

FFマーク  ファミリーコンピュータ(FC)の任天堂発売ハードウェア及びソフトウェアに付けられるのがHVC系型番。ここではハードウェアに付けられている型番の数字順に簡単な紹介をしていきます。情報提供はメールでおねがいします。 掲示板を設置していますので、情報提供や、使い方その他の質問などどしどし書き込んでください。
 HVCは「Home Video Computer」の略です。これがファミコンのコードネームだったらしいです。
 左は『FFマーク』です。FFはFAMICOM FAMILYの略で、ブランド強化のために作られたであろうマークです。
■公式ページ
任天堂ホームページ : ファミリーコンピュータ,ファミコンを開発し、ここで紹介している機器を発売している会社のページ。
famicom.com : ファミコン.com。任天堂ホームページと内容はいまのところは同じです。
型番 商品名 コメント
HVC-001 ファミリーコンピュータ
ファミコン
Family Computer
色が赤と白でカッコ悪いが、安くするためにこの色になったそうです。コントローラ収納スペースがあったりする。十字ボタンが登場したりした、コンシューマーゲーム機の始祖。略してファミコン。接続に関わる物(HVC-002〜004)全てセットで14800円。発売日は1983年7月15日(金)。出荷台数は1923万台。
カセット容量は192kbit〜8Mbit(24kB〜1MB)で、いろんな色があった。ファミコンカセット自体の型番は未確認ですが、たぶんありません。ちなみに、基本的なサイズはカセットテープと同じです。(だからカセットと呼ぶようだ。)
■定格(取り扱い説明書より引用)
使用電源 専用ACアダプタ(HVC-002) DC10V 850mA
消費電力 約4W
LSI
CPU   8ビット N-CHカスタム  1個
PPU (ビデオコントローラー) N-CHカスタム 1個
RAM 2K×8ビット スタティックRAM 2個
ROM 最大32K×8ビット
本体寸法 幅150mm×奥行き220mm×高さ60mm
重量 約620g ([ I ][ II ]コントローラを含む)
付属品 ACアダプタ(HVC-002)
RFスイッチ(HVC-003)
75Ω/300Ω変換器(HVC-004)
HVC-002 ACアダプタ
AC Adapter
ファミコン(HVC-001)とスーパーファミコン(SHVC-001SHVC-101)の電源。バーチャルボーイ(VUE-001)にもACアダプタタップ(VUE-011)経由で使うことが出来る。ファミコンに同梱されていますが、スーパーファミコンには同梱されていません。Newファミコンで使うのでまだ現役商品(2003年9月で製造終了)です。ファミコンはNewファミコンに移行してますからある意味ゲームハード最長寿(20年)ハードですね。数回マイナーチェンジしているらしいけどね。1983年7月15日(金)発売、1500円。
入力:AC100V 50/60Hz 18VA 出力:DC10V 850mA 中:マイナス 外:プラス
HVC-003 RFスイッチ
RF Switch
ファミコン接続ケーブル。アンテナ線に挟んで、1チャンネルか2チャンネルに表示できるようにする装置。RFスイッチ自体にかなり簡略された接続方法が印刷してありますが、ちょっとしたケーブルの加工が必要な為、接続がやや難しい。今使うなら、接続が簡単になり、見た目が良くなった改良版のRFスイッチUV(NUS-009)の方をお勧めします。1500円。
HVC-004 75Ω/300Ω変換器
75/300 OHM Converter
75Ω同軸ケーブルを300Ωフィーダ線に変換する器具です。TVの入力が300Ωフェーダ線だけの時に使います。300円。
HVC-005 光線銃シリーズ ガン
Gun (Zapper)
ファミコンの光線銃。私は見たことはありません。対応ソフトは、ワイルドガンマン・ダックハント・ボーガンズアレイ。1984年2月18日(土)発売。
HVC-006 光線銃シリーズ ホルスター
Holster
銃(HVC-005)を腰に下げるホルスター。私は見たことはありません。銃をホルスターから抜いて撃つとかっこいいが、実際にはゲームをクリアするためにずるして使わない人が多いらしい。
HVC-007 キーボード
Keyboard
ファミリーベーシックに使われていたキーボード。ファミコンとお揃いの赤と白のキーボード。
HVC-008 データレコーダ
Data Recorder
カセットテープにファミリーベーシックなどのデータを保存できる。ファミコンとお揃いの赤いレコーダ。
HVC-009〜HVC-011 未確認
スターフォックス64のセクターXに登場した暴走ロボットがHVC-09だったが....何か関係あるのだろうか?
HVC-012 ロボット
Robot (R.O.B.
光線銃の技術を応用したもので、画面の信号をロボットの目で受けて動き出します。コードレスで単3電池4本で12時間使えます。対応ソフトはブロックを積み替えて遊ぶ『ブロックセット(HVC-BLS)』と、コマをまわしたりして遊ぶ『ジャイロセット(HVC-GYS)』の2つです。ロボットの動きが遅く、遊び方(楽しみ方)がわかりづらく面白くなかったため、(ファミコンブーム以前に)人知れず消えていきました。しかし、横井軍平氏(ビデオゲームの偉人の一人)によってデザインされたおもちゃとして彼の死後に発掘され、その愛嬌のあるデザインで知られるようになりました。今では、コレクターズアイテムのひとつです。F-ZERO GX(ポートタウン)の背景などでひっそりと登場した後、マリオカートDSで最後の隠し(プレーヤー)キャラとして登場して知られるようになりました。1985年7月26日(金)発売、9800円。
マリオカートDSのHVC-012について余談:HVC-012の専用カートHVC-BLSは、上記にあるとおりブロックセットを模したものになっています。しかし、もう一つの専用カートHVC-LGSは元になったものはありません。しかし、海外版ではHVC-012は型番ではなくて、ちゃんとした彼の名前― R.O.B.(ロブ)となっています。専用カートの名前も、それぞれROB-BLSとROB-LGSとなっています。形状も合わせれば、ROB-LGSはロブの脚(ROB's Legs)と推測できます。なお、北米版ブロック(Stack Up)の型番はNES-SKなので、「ROB-BLS」は逆に意味不明だったりします。
HVC-013〜HVC-020 未確認
HVC-021 ディスクカード
Disk Card
ディスクシステムのソフト供給媒体、2.5inchクイックディスクです。フロッピーディスクではなくて、いわゆるカセットテープをディスク状にしたもの。なので磁気厳禁です。容量は約110K×8bit(両面)です。大会などで使われたシャッターで保護された青カード(青ディスク)と言うのもありました(HVC-021かどうかは不明)。通常のディスクカードは黄色となっていて、青カード(青ディスク)と特に区別する時は黄カード(黄ディスク)と呼ぶこともあります。
この「ディスクカード」は「ディスクライター」という店頭に設置されていたシステムを使う事で、別のゲームに書き換えることができました。ディスクシステムの流通が止まったこともあって1992年夏から「ディスクライター」が撤去されていきましたが、任天堂にて2003年9月30日まで書き換えサービスは行われていました。青カードはどのソフトも書き換えが可能ですが、青カード専用ソフトは黄カードには書き換えは出来ません。
ディスクカードの書き換え料金は次のとおり原則500円(税込)で統一されていました。安価なのはユーザに喜ばれましたが、メーカーにとっては(当時はバブルで物価が上昇傾向だったこともあり)旨味の無い商売とされてしまい、結果として(価格相応の手抜きソフトがあふれ、ディスクを生かしたゲームが出ずに)ディスクシステムの寿命を縮める結果になったと言われています。
■ディスクカード書き換え料金(一部のゲームの説明書は100円で別売りとなっていた。)
  • 500円(税込):下記を除く全対象タイトル。ただし、「ディスクライター」撤去後の任天堂で書き換えは下記を含めて全てこの価格に統一された。
  • 400円(税込):『帰ってきたマリオブラザーズ(永谷園のCMがあるため)』
  • 600円(税込):1991年7月以降にリリースされたソフト『タイムツイスト 歴史のかたすみで・・・ 【前編】』『タイムツイスト 歴史のかたすみで・・・ 【後編】』『ぷよぷよ』『クルクルランド』『じゃんけんディスク城』
■ディスクカード(販売用ソフト入り)の価格
  • 2500円(税込)〜:黄カード(片面ソフト)
  • 2600円(税込)〜:黄カード(両面ソフト)
  • 3500円(税込)〜:青カード(青カード専用ソフトはすべて両面です。)
ディスくん 「ディスクカード」をキャラクター化したものは「ディスくん」と呼ばれ、「ファミリーコンピュータ Magazine(ファミマガ)」で漫画が連載されていました。この漫画には「仙人」とライバルとして「ブラック」(ディスくんと同じ黄色だったがマジックで黒色になった。ディスくんのことを「きいろ」と呼ぶ。)がいたが、「ディスくん」のみが任天堂の商標で、他はファミマガオリジナルキャラです。奇しくも最後のディスクソフト『じゃんけんディスク城(ファミマガの徳間書店より発売)』は「ディスくん」が主人公でした。
HVC-022 ディスクドライブ
Disk Drive
ディスクシステムのメインとなるディスクカードの読取装置。ファミコン同様赤い色をした機体です。ベルトが長年使わないと溶けてしまいます。RAMアダプタなどとセットで1986年2月21日(金)発売、15000円。
HVC-023 RAMアダプタ
RAM Adapter
ディスクドライブのデータをファミコンに読みこませる装置。ファミコンのカセットコネクタに差しこんで利用する。ダイナミックRAM256kbit、スタティックRAM64kbit。
HVC-024 未確認 : 番号上はディスクシステム関係なんだが....保護シート?
HVC-025 ディスクドライブ専用
ACアダプタ
AC Adapter for Disk Drive
ディスクドライブ専用のACアダプタ。単2電池6個を使わなくてすむ。端子部分が赤色になっている。
入力:AC100V 50/60Hz 9VA 出力:DC9V 400mA 中:マイナス 外:プラス
HVC-026 RF延長コード
RF Extension Cord
RFケーブルを2m延長するケーブル。TVから離れて、画面を見ましょう。
HVC-027 カードクリーナー
CARD CLEANER
ディスクカードをクリーニングするグッズ。ディスクをセットして回すとディスクをクリーニングできる。
HVC-028 カートリッジ
Cartridge
ディスクカードをクリーニングするグッズ。どうやって使うんだろう。
HVC-029 クリーニングスプレー
HEAD CLEANINE SPRAY
ディスクヘッドをクリーニングするグッズ。クリーニングカードに吹き付ける。
HVC-030 クリーニングカード
HEAD CLEANINE CARD
ディスクヘッドをクリーニングするグッズ。ディスクシステムに差してディスクヘッドを掃除できる。
HVC-031 3Dシステム・スコープ
3D System Scope
3Dシステムは、液晶シャッターを用いて左眼用映像と右目用映像を交互に見せる事で遠近感のある映像に見せるシステムです。スコープは3Dシステムの液晶シャッター部分で、3Dシステムのアダプタ(HVC-032)に接続します。
HVC-032 3Dシステム・アダプタ
3D System Adapter
ファミコン本体と、3Dシステムスコープ(HVC-031)を繋いでいる装置です。
HVC-033〜HVC-049 未確認
HVC-050 通信アダプタ
NETWORK SYSTEM
ファミコンで通信出来た。1988年7月発売らしい。それ以上のことは知らない。
HVC-051 通信コントローラ
NETWORK Controller
通信アダプタ用のコントローラ。電話をするための0123456789*#ボタンがあるのが特徴。
HVC-052 未確認 : 通信カートリッジかなぁ。
HVC-053 モジュラーケーブル
Modular Cable
名前の通り、電話線です。NINTENDO64モデム(NUS-029)やモデムアダプタ(DOL-012(JPN))にもセットされていた。
長さ:4m ,  重量:50g
HVC-054 テレフォン・スイッチ
Telephone Switch
電話線を2つに分岐させる。
HVC-055〜HVC-100未確認
HVC-101 AV仕様
ファミリーコンピュータ
New Famicom
AVケーブルに対応したファミコン。AV出力なのでRFよりも高画質になり、接続が簡単になった。ただし、マイクがついて無いので、一部のソフトで支障があるかもしれない。NewFC(ニューファミコン)とも呼ぶ。2003年9月で生産終了しました。1993年12月1日(水)発売、6800円。
ちなみに最初はRF出力のみでAV出力を搭載するつもりは無かったようですが、要望によってAV出力が追加された経緯があります。北米で同様のデザインのNES(NES-101)がありますが、RF出力のみになっています。
■仕様(取り扱い説明書より引用)
使用電源 専用ACアダプタ(HVC-002)  中:マイナス 外:プラス
電源定格 DC10V 850mA
消費電力 4W
使用温度範囲 5〜40℃
LSI
CPU     8ビット N-MOSカスタム 1個
PPU (ビデオコントローラー)   N-MOSカスタム 1個
RAM 2K×8ビット スタティックRAM   2個
本体寸法 幅151mm、 奥行190mm、 高さ49mm
重量 約645g (コントローラ2個を含む)
付属品 専用コントローラ  (HVC-102) 2個
HVC-102 Newファミコン コントローラ
Controller
AV仕様ファミリーコンピュータ用のコントローラ。ファミコン(HVC-001)に付いているコントローラとは形状が異なり、HVC-101にしか接続できません。
HVC-103 RFモジュレータ
RF Modulator
AV仕様ファミリーコンピュータは、RFを標準でサポートして無いので、これで変換する必要がある。N64のRFモジュレータ(NUS-003)と異なり、右音声のみ取り込まれるので、AV仕様ファミリーコンピュータ以外で使う事はお勧めできない。1500円。
映像出力:NTSC準拠(CH1-CH2),  外形寸法:幅38mm×奥行き62mm×高さ30mm ,  重量:約40g
HVC-104以降未確認

NINTENDO ENTERTAINMENT SYSTEM
NES-001:NINTENDO ENTERTAINMENT SYSTEM
NES-002:AC Adapter
NES-003:RF Switch
NES-004:Controller
NES-005:Zapper
NES-012:R.O.B. (Robotic Operating Buddy)
NES-026:Advantage Joystick
NES-027:Max Joypad
NES-028:Power Pad
NES-030:Cleaning Kit
NES-031:Cleaning Kit Wand
NES-032:Satellite 4 Player Wireless
NES-033:Satellite Wireless Receiver
NES-034:Four Score
NES-039:Controller (Redesign)
NES-101:NES (Redesign)

 ファミコンは海外で「NINTENDO ENTERTAINMENT SYSTEM」と言う名前で発売されています。本体に右の画像のようにNintendoと大きく表示されていたので、Nintendoと呼ばれることが多かったようです。現在は家庭用ゲーム機全般を表す言葉としてNintendoと呼ばれることが多く、この機種を示す略称としてはNES(ネス)が一般的です。
 内部的には違いは無いハズですが、外観は大きく異なっており、型番も異なっています。ここでさらっと紹介します。なお、リストは完全ではありませんので、参考で程度にしてください。
 NESは1985年10月18日に発売されました。某ショックでゲーム専用コンピュータと言うのが売れない状態だったので、ゲームを前面には出さずにハイテクなおもちゃとして売り出したと言われています。それからしばらく後、SuperMarioBros.(スーパーマリオブラザーズ)のヒットでゲーム市場を復活させました。Redesignは1993年10月15日に発売されました。Redesignは、日本のNewファミコンとデザインが似ています。ディスクシステムはNESでは発売も予定もありませんでした。
 "Power Pad(NES-028)"は、日本でファミリートレーナーのマットコントローラと知られているものです。北米では任天堂がpublisherとなって対応ソフト2タイトルを販売しています。ちなみに、NES版の「Dragon Warrior(ドラゴンクエスト)」と「FinalFantasy(ファイナルファンタジー)」も任天堂がpublisherです。
 "Four Score(NES-034)"は、文字通り4人用ソフトに使うアダプタ。「Nintendo World Cup(熱血高校ドッジボール部 サッカー編)」で、任天堂がpublisherになっています。"Satellite(NES-032&NES-033)"も4人用アダプタ。こっちはワイヤレスという大胆な奴なんですな。ワイヤレスタイプは日本で類似品は出ていませんね。1〜2人目は本体から離れられ無いから意味無いですからねぇ。
 あとは説明する必要ないかな。検索すれば画像は見れますよ。
■公式ページ
NINTENDO OF AMERICA: 任天堂のアメリカサイトです。
Nintendo of Europe: 任天堂のヨーロッパサイトです。

NES-031(@2006/3/27 Mon.)は、JonathanVBさんから教えていただきました。どうもありがとうございます。

The Chronicle of TV Games


MiragePalece @ MARU-CHANG.COM